来期の傘の仕込みがもう終わってなくてはならないこのシーズンなのですが
頭を悩ますことがたくさんあってなかなか思いきれず気持ちだけは焦りを隠せない。
世の中の情勢が落ち着かないと定番商品として販売しているものも、来期同じ金額で
販売できないかもしれない、だから定番を作らない方がいいのではないのかとか
でも職先さんは手が慣れてきているからこのままがいいとか頭の中がグルグルです。
変わらない普遍的なものが好きで、ただそれをやり続けれる気持ちのモチベーションを
どこで得るかが毎回の勝負どこだ。
そんなモヤモヤしている気持ちの中、撮影しているとこの写真のように自分が履いていたスカート、
ペタンと座り込んで小物の位置をセッテイングしていたらあ〜こんな可愛い傘を作ってもいいな〜と
スカートの裾をわざとフレームの中に入れ込んだり、傘のフォルムを改めて見つめなおしてみたり。
あ〜傘生地は使えばだんだんとくたびれてくる、だけどウッドの手元は艶っぽくなる。
張り替えして使えるなら使いたいという気持ちもよくわかる。だけど数年使った傘の骨の強度と
新しく張り替えた生地の強度のバランスもまた違う、骨は弱くなっていて張り替えた生地が強いという
こともあるとか、でもな〜この手元の木を何かに使えないかとすら思うこともある。
特に皆さまも気にされているのが生地の褪色である。
私自身、シーズンオフの傘は湿度が少なく、適度な風通し、陽が入らないよう厚い紙缶で作られたボックスを
利用しているせいなのか褪色がかろうじて防げてはいるものの、やっぱりそれでも。。。
傘を開くのもちょっと気がひける、でもまだ使いたい、楽しく使える道具というのはテンションが上がる
わけですから、そんな褪色をカバーできること、私、頑張って悩んでます。
年内にはご案内できるよう心して週末のお休みに入ります。
みなさまよい週末を。